私は、大学卒業後、高齢者施設で介護職員?生活相談員として働くなか、「どのような状態になっても高齢者が安心して暮らせる社会にするためには」という思いが芽生え、大学院進学を決意しました。
思い先行で大学院に進学したため、論理的な思考は苦手で、研究デザインや調査、統計分析などは一からの勉強であったため途中で逃げ出したくなることも多々ありました。最後まで諦めずに修了できたのは、修士論文提出ギリギリまで丁寧にご指導してくださった先生や、互いに切磋琢磨し合った仲間のおかげだと感謝しております。
大学院修了後は、短期大学の教員を経て、現在は大学に勤務しながら後期博士課程に在籍し博士号取得に向けて励んでいます。今後も大学院で培った粘り強く最後まで諦めない精神で取り組んでいきたいです。
大学助教?後期博士課程在籍
福祉系NPOの実践現場での10年を振り返った際、制度の狭間にある生活課題に対して先駆的な福祉実践を展開するNPOセクター特有のマネジメントの課題や展望を明らかにしたいという気持ちから大学院進学を思い立ちました。
大学院では、うまく言語化できないなかでも先生方が親身に指導してくださり、自身の興味?関心に関わる理論や方法論等を広く深く学ぶ機会をつくっていただきました。また、違った領域の同期とも授業やゼミ等で盛んに意見を交わすことができ、社会人として日々現場に埋もれそうになるなか、自然と私にとって大学院はモチベーションを高め、原点に立ち返られる場となっていました。
社会人として進学した私にとって大学院での学びは、自分自身の立ち位置を確認する機会となり、これから挑戦したいこと、そのために乗り越えるべき壁をはっきりと認識させてくれました。学びを促してくださる先生方、励まし高めあえる同期との出会いは今でも宝物です。
大学専任講師
私は大学卒業後、高齢者施設や医療機関にソーシャルワーカーとして10年以上働いていました。勤務年数が10年になった頃、業務に必要な対人援助技術を覚え、このまま働いていても得られるものが限られてくるのではないかと危機感をもつようになりました。そこで、社会福祉分野を学び直したいと考えるようになり、大学院に進学することを決めました。
大学院では、先生方の専門性の高い講義に加えて、指導教官からの紹介で、自分の研究テーマに関連する施設で研究実践する機会をもらうことができました。また、様々なバックグラウンドの同期や先輩、後輩との意見交換や交流から、多くの刺激を得ました。さらに、先生方からのご指導の下、短期大学の教員として教鞭をとる好機を得ることができ、人生が変わりました。
人間社会学研究科社会福祉専攻での学びと出会いは、私にとって何ものにも代えがたい体験であり、かけがえのない財産になっています。社会福祉専攻は、高い福祉の実践力を持っている先生方からの指導、院生同士で互いに切磋琢磨しながら、学びを深めていく研究環境の両方が備わっています。このような恵まれた学風に身を置いてみてはいかがでしょうか。
短期大学准教授